少女は孤独だった。

 

   

 ずっとずっと、気がついた時には既に一人だった。  

 少女の中に、生きる希望と言うものはもうなく、いつ死んでもいいような状態の中で少女は一つの光を見る。  

 テレビの向こうから、少女が見ていた。自分と同じくらいの年頃の少女。  

 光の中で、色んな人間に囲まれて脚光を浴びていた美しい少女。孤独で生きているのかも分からない自分とは正反対の世界に生きている存在。  

 きらきらと光って、きれいな服を着て、みなに愛されているような。  

 (でも・・・)と少女は思う。  

 でも、同じに見えた。幸せそうに見えたその瞳の奥で、自分と同じ・・・いや、それ以上の孤独を抱えているように。  

 その瞳が、自分に向けられる。テレビ越しであったはずなのに、その瞳は確実に少女を・・少女の心を掴んでいた。  

 まるで、彼女だけは少女のなくしたと思っていた心を知っているかのように。  

 (知って、くれているのかな)  

 もし、なくした心を彼女だけが知っていてくれているのならば、それでいいような気がした。  

 それだけで、生きている意味があるような。  

 (なら・・・・)  

 少女は、僅かに光をよみがえらせる。  

 自分の中から騒がしく叫ぶ何かの声を押さえ込みながら。  

 だから、少しだけ、生きてみようかと思ったのだ。